臨床倫理教育プラットフォーム
Clinical Ethics Educational Platform

はじめに

私が臨床倫理を意識しはじめたのは、がん患者の生殖の問題を考えはじめたときです。病気を生き延びることと、子どもを持つ希望は、まったく異なる価値を扱っており、患者も医療者も、それぞれにジレンマを抱えることになります。こうした葛藤を現場でどのように処理すればよいのか、多職種での対話を通して患者の最善を考えるのが臨床倫理です。国内にチーム医療の考えが導入されて20年になりますが、患者を中心とした多職種間の対話は必ずしも進んでいません。この研究を通して、多職種の対話が進み、実践的な臨床倫理支援の取り組みが進むことを期待しています。

このホームページは令和5年度 国立高度専門医療研究センター医療研究連携推進本部(Japan Health Research Promotion Bureau:JH) 横断的研究推進費「臨床倫理に関わる人材育成と支援サービスのモデル構築と効果検証に関する研究 」によって作成しました。国立研究開発法人国立がん研究センター、 同国立循環器病研究センター、同国立精神・神経医療研究センター、同国立国際医療研究センター、同国立成育医療研究センター、同国立長寿医療研究センターの 6つの国立高度専門医療研究センター(NC)が一緒に研究を進めています。

主任研究者 清水 千佳子
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター がん総合診療センターセンター長 / 乳腺・腫瘍内科医長

更新日 2023/08/08